brainjack’s diary

解剖学やリハビリなど身体について深く考える。

今更聞けない基礎解剖学「腰椎-骨盤リズム」(リハビリ)

 こんいちは、脳筋王です。

 

 実習とかで「腰椎-骨盤リズムが、立位を伴う動作には大事」ということを聞いたかと思います。

 

 新生活もはじまり今年から1年目として働き始める方もいるかと思います。僕も今年5年目の理学療法士として新しい職場で働きはじめたところで覚えなくてはならないことも多く毎日忙しい日々を送っております。

 

 そんな忙しい日々の中で毎日ひとつ新しいことを覚えていければ1年後には、かなり知識を持った来年度を迎えることができると思いますので、皆さんと一緒に成長していけたらと思っています。

 

 前置きが長くなりましたがさっそく本題に移りたいと思います。

 

 では話を戻します。今日は、腰椎-骨盤リズムがなぜ必要なのかや何の筋活動によって生じているのかということを説明しようと思います。

 

 最後に少し練習のポイントを紹介しますので、興味のある方は最後まで見ていってください。

 

 1、腰椎前弯と骨盤前傾の筋活動   

 

 まず必要な筋は、腸腰筋・多裂筋・腹横筋です。それと胸腰筋膜です。

 

 腰椎前弯-骨盤前傾は、多裂筋が収縮し腰椎が前弯、骨盤が前傾します。その上で腸腸腰筋が収縮することで骨同士の固定性が増加し動作に必要な固定性を高めてくれます。

 

 この説明を聞くと「腹横筋いらないのでは?」と思うかもしれません。しかし多裂筋が収縮するためには、腹横筋の筋収縮はなくてはならないものになります。

 

 腹横筋が収縮しない状態で多裂筋が収縮したと仮定します。多裂筋の起始は横突起や腸骨稜です。停止は脊柱の棘突起です。矢状面から見ると斜め下から斜め上に走行していることになります。

 

 脊柱が腹横筋によって固定されていない状態で筋収縮を行った場合、横突起側の椎体が後方へ引っ張られるため脱臼してしまいます。

 

 しかし、そんなこと実際には起こりません。実際はその部位の多裂筋は、抑制をされて筋の機能不全を起こします。

 

 では次に腹横筋の筋活動について説明していきます。腹横筋は胸腰筋膜を介して横突起に付着します。両側の腹横筋が収縮することで左右の横突起を引っ張って脊柱の固定性を高めます

 

 この腹横筋の収縮によって腰椎が固定されることで多裂筋が収縮できるようになります

 

 そのように言ってしまうと腹横筋の収縮が一番先に必要ではと思われがちですが、そもそも腹横筋が収縮するには腰椎前弯と骨盤前傾位である必要です。つまり多裂筋と腹横筋が同時に収縮することが重要になります。

 

2、腰椎-骨盤リズムの練習メニュー   

 

 では、腰椎-骨盤リズムの練習について説明していきます。重要なポイントはアライメントを整えた状態で収縮を行うということです。

 

 具体的に言うと、背臥位で腰椎前弯と骨盤前傾位でタオルなどを使用し固定します。その状態で股関節90°屈曲位で等尺性収縮で股関節屈曲運動を行います。これだけです。

 

 簡単にできますので腰椎-骨盤リズムの練習として是非試してみてください。

 

 3、あとがき   

 

 今日から毎日短いですが、少しずつ記事を日々のリハビリで必要な解剖学などを記事にしていこうと思います。知識に自信のない方で時間がなくて勉強に時間がさけない方など見に来てください。ご意見等もあればよろしくお願いします。

 

最後に参考書の紹介です。

こちらの教科書はとても分かりやすく書かれており初めて運動連鎖について勉強される方にもおすすめです。

 

今回紹介した内容は網羅されており、図解も多く非常に読みやすいです。

 

僕もこちらの教科書で最初に勉強を始めました。4年たった今でも大事に使っている一冊となっています。

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